食べ物を得るために、稲作や畑ができれば暮らしは安心でしょうか?
そこで、田んぼを借りて稲作をしてみました。

始める前に意識していたのは農薬と肥料です。
これらを買うにはお金が要ります。

肥料はなくても収穫できました。
田んぼ一枚で、家族3人が一年食べられるくらいのお米がとれます。
連作しても特に変わりありませんでした。
もしかしたら、お借りした田んぼは、山から栄養のある水が流れてくる土地だったのかもしれません。

農薬がなくても収穫できました。
雑草は、田植えの時に稲を密集植えすることで抑制できました。
さらに、雑草の勢いがある夏場は毎週草刈りしました。
カエルが虫を食べてくれるのか、大きな害虫被害は今のところ経験していません。
収穫したお米には虫に食べられたお米も混じりますが、自分達で食べる分には十分と思っています。

一方、稲作をする中で新しい課題にも気が付きました。

一つは気候変動です。
コシヒカリは夏の猛暑で徒長し、倒伏しやすくなります。収穫時期におとずれる近年の猛烈な台風にも弱いです。
そこで、倒伏に強いイセヒカリという品種にチャレンジしています。
コシヒカリとは香りが違い、甘みがあり美味しいです。
そして、イセヒカリの生米パンは絶品です。おかげでスーパーのパンを買うことが無くなりました。

もう一つは田んぼに水を入れる時に潅水ポンプ用のガソリンが必要ということです。
作業を楽にする農機具や刈払い機にも燃料を使います。
日本がエネルギー不足になった時もお米を食べるためには?

他にも、毎年籾を買わないといけないということ。今の多くの農作物はF1種で、毎年新しい種を買うお金が必要です。

この二つの課題の答えとして、稲の多年草化の可能性を模索しています。
1つの稲が越冬し強くなり地下茎で増殖していけば、田んぼの潅水ができなくても、毎年田植えしなくても、食べていけるかもしれません。

このチャレンジの答えがどうなったかは、またお知らせしていきたいと思います。

野菜

地面に種をまいたら、無肥料無農薬の野菜がとれる?

結果は、全く育ちませんでした。
芽は出るけど、いつの間にかなくなりました。
雑草に負けたのでしょうか?

そこで、雑草を刈るタイミングに気をつけたところ、少し育つようになりました。
でも虫に食べられ、やっぱり消えてしまう。

そこで、農業学校に通い、もう少し知識をつけることにしました。
防虫ネットを張って…写真の通り!
ようやく無肥料無農薬で収穫できました。

週1回程度の畑のお手入れで、家族3人が週末食べていける分のお野菜がとれました。
おそらくもっと畑に関われれば、野菜を買いにスーパーに行かなくても良いかもしれません。

今後の検証は、
無肥料で連作して、収穫できるくらいの地力が維持できるのか、肥料が必要か?など。
また野菜にもお米と同じF1種の課題があり、自家採取もやっていきたいと考えています。

とれた野菜で十分食べるためには、実以外も食べつくすことがポイントです。
間引き野菜も炒めたりサラダにしたり。
葉っぱも刻んで美味しく食べます。
むいた皮は干して漬物に。

どうしても食べられない硬い根っこや皮は、煮出してベジブロスにします。
このベジブロス、スープや出汁として料理に使うと美味しく、元気がでます。市販の出汁は買わなくなりました。

同じ野菜を美味しく食べ続ける調理アイデアが必要です。

難しいことはありません、美味しい食材と調味料があれば、身体が料理を始めてしまいます。

その他の食料

手入れされた竹林からは美味しいタケノコが採れます。
採ったらすぐに大鍋でゆでていただきます。
たくさん取れたら瓶詰めにして保存します。

手入れされた果樹からは、梅、ビワ、ブルーベリー、栗、柿など。
季節の恵みは一つ、また一つと食べる手が止まりません。
食べられないビワの葉はビワチンキになりますし、渋柿も柿酢にできます。

果樹以外ではお茶の木もあります。
他にも地面に生えたフキやミョウガ、キクラゲ。
菜の花はサラダに、花も美味しく食べられます。

2024年は鶏を孵化させ、卵の自給への地チャレンジを始めました。
まだ成熟していないので、卵を産む日が楽しみです。